MotoGP 2021 4 25
書名 MotoGP 最速ライダーの肖像
著者 西村 章 集英社新書
「MotoGP」とは、自動車に「F1」があるように、
オートバイにも世界各地のサーキットを転戦して、
世界チャンピオンを競うオートバイ競技です。
日本では、それほど人気がありませんが、
世界においては、サッカーに匹敵するほどの人気です。
どうして、日本では、あまり人気がないのかわかりません。
本来であれば、日本でも人気沸騰してもおかしくないのです。
なぜかといえば、日本製のオートバイが多数を占めていて、
ホンダ、ヤマハ、スズキのバイクでチャンピオンを競っているからです。
日本人ライダーが活躍した時期がありました。
さらに、日本のサーキットでもMotoGPが開催されます。
栃木県の「ツインリンクもてぎ」で毎年開催されています。
これも「バブル経済崩壊の後遺症」でしょうか。
日本は、1990年代にバブル経済が崩壊して、自信を失い、
「失われた10年」とも「失われた20年」とも言われる後遺症が続いています。
やはり、「自信喪失状態」では、
心理的に世界チャンピオンを競う競技などやりたくない気持ちでしょうか。
そういう心理状態では、みんなで慰め合うという気分でしょうか。
世界チャンピオンになったライダーでも、
数多くの失敗や挫折があり、多くの悩みがありますが、
そうしたものを乗り越えて、王座を獲得しています。
バイクを操縦するのは天才的であっても、
いったんバイクを降りれば、普通の人間と同じように悩みます。
さらに、同じライダーたちとの人間関係でも悩みます。
しかし、悩みを抱えながらも、世界の頂点を目指します。
日本経済も、そうありたいものです。
いつまでも「自信喪失状態」を続けてしまうのは困ります。
たとえ悩みを抱えていても、世界の頂点を目指すべきです。